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第十二回 コーショーのちょっと美味しい話★

<新橋の軍鶏>

プロになりたての頃、私の常宿はJR新橋駅から徒歩5分くらいのところにありました。どうしてその立地を選んだかと言えば、リーグ戦の会場「錦江荘」にプラプラ歩いても10分もかからずに行けたからです。
当時は生意気にも、リーグ戦のある日は必ずと言ってよいほど、集中力を高めるために、帝国ホテルのロビーで20~30分くつろいでから「錦江荘」に入ったものでした。
私はコーヒーは飲めませんから、(正確に言うと飲みませんからになります)眠気覚ましのブレイクタイムとはならず、アイスティを飲みながら、当日の対戦表に目を落とし、イメージトレーニングをしていました。
帝国ホテルのロビーは、一度でも足を運んだ人ならすぐに気づきますが、案外フレンドリーな雰囲気で、待ち合わせ客でごった返していることも多く、静寂さとは無縁の場所でした。
にもかかわらず、その場所で集中力が高められたのは、麻雀の世界とはかけ離れた人々が集う所だったからです。
それは高嶺の花を見るというよりも異文化に触れられる興味深さのほうが、優先され、元来〔マンウォッチング〕が好きなタチでしたから、人々の集う舞台を観察しつつ、段々と集中力が高まっていくという、誠に奇妙なくつろぎ方をしていたものです。

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<新橋・本陣屋>

写真は、新橋駅前ビル1Fにある「本陣屋」というお蕎麦屋さんの入り口です。
新橋界隈には名だたる蕎麦屋がひしめいていますが、私は昔からこの「本陣屋」が大のお気に入りでした。
うまい蕎麦が食べたいと思う方には、ここの『三色もり』(1,500円)がオススメです。

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<柚子きりせいろ>

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<細打ち田舎せいろ>

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<太打ち田舎せいろ>

柚子きりせいろ・細打ち田舎せいろ・太打ち田舎せいろの三枚を順に出してくれるのですが、とくに好きなのは柚子きりせいろ。
食感・風味とも抜群で、ツルツルっとノドを通りすぎた後でも美味しさの余韻が残り最高です。
写真を撮った日は、静岡天城軍鶏を使用した『炙り軍鶏せいろ』(2,000円)を三色もりでいただくという贅沢をしてみました。
『鴨』ではなく『軍鶏』だという魅力が、勝負に携わる身には格別の味となりました。

時の流れから、「錦江荘」に足を運ぶことは無くなりましたが、最近はニュー新橋ビルにある「新雀荘」での対局が増えましたから、「本陣屋」で出陣蕎麦を食べる機会も増えそうです。

 


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