第十四回 コーショーのちょっと美味しい話★
〔栢さんの誘い(いざない)〕
1~2ヶ月の1度くらいのペースで、丸雀の栢さん〔株式会社シグナルトークの代表取締役で丸雀を開発した方〕と卓を囲んでいるのですが、その破天荒な打ち筋にブルブル震えてしまう私。
バリバリの理系で、ゲーム開発のプロ中のプロと聞けば、誰しもどれくらいデジタル的な利に辛いマージャンを打つ人なんだろう?と思うのが普通。
ところが栢さんとうつと、いつもとは全く違う異空間に連れ出されてしまうのです。
ドラ
「ポン!」と私の切った第1打の を鳴いていく栢さん。
あまりに不自然な動きだったので、局後に「どうして ポンしたの?」と訊くと、「だって土田さんに気持ちよさそうなツモがいきそうだったから」とニヤリとする栢さん。
「リーチ!」と8巡目に次のような河でかけてきた栢さん。
リーチ ドラ
私が1枚切れの を一発目に切ると、嬉しそうな顔をして「ロン」の声が……
開けられた栢さんの手牌がこれ。
は生牌でしたから、納得のいかない私は「どうしてピンフの 待ちにしなかったんですか?」と訊くと、「だって今日は が主役ですよね」と平然と答えてくるオカルト雀士がそこにはいました。
栢さんは大のグルメで、対局後はいつも美味しいお店へ連れて行ってくれます。
写真は、銀座にある『季楽』という気楽な佐賀牛を食べさせてくれるお店です。
前菜の盛り合わせ~佐賀の彩り~
に始まって、
活伊勢海老の鉄板焼き
そしてメインの最高級佐賀牛の鉄板焼きを
コースでいただきました。
佐賀牛~フィレとサーロイン~
『栢さんへ。美食の世界への誘いは最高なのですが、卓上での異空間への誘いは危険な香りがします。
どうかお手やわらかに。』
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