第十七回 コーショーのちょっと美味しい話★
<トッピングの魅力>
わたしはカレーライスが大好きです。
多くの日本人がそうであるように、幼い頃から、夕方になって台所から美味しそうなカレーの匂いが漂ってくると、1秒でも早く「いただきま~す」がしたくなったものです。
そして、これまた皆さん似たような想いでいらっしゃるように、「ウチのカレーが一番!!」なのです。
わたしは台所に立ったことがないので(正確に言うとお米も触ったことがほとんどない、けしからん奴なのです)、母がいない今は自分好みのスパイスの効いたチョッと辛めの(と言っても大した辛さではなくて、甘さが残らない程度の辛さです)カレー屋さんに通っています。
最近ではほとんどのカレー屋さんでトッピングができる嬉しい状況が、またまた喰いしん坊のわたくしをカレー屋さんに足を向かせる大きな理由になっています。
ドラ
わたしは南家でした。
3巡目1枚目の をポン、打 。
ドラが ゆえ、すんなりまとまるとはとても思えませんが、ただ指を食わえている手牌にも見えなかったので動いてみました。
さて…トッピングは何にしようかな…?
東場でしたから、場風の や が重なってくれればいいのかもしれませんが、わたしのオーダーは1枚切れの でした。
いまの時代、オタ風の をイチ鳴きしても、生牌の役牌が抑え込まれるということはほとんどありませんが、持ち持ちの心配もぜず、摑んだらすぐに放ってくれそうな がカレーをいただくときのチキンカツにみえたのです。
チキンカツでしょ、ヒレカツでしょ、エビでしょ、たまにコロッケでしょ、あとは…野菜で何か美味しそうなものがあればトッピングしてしまうかも…
あっ! これ全部トッピングするわけじゃなくて、その日の気分で入れ替えますが肝心なことは、<ルー>を増やしてもらうこと。具が無くなってきても、<ルー>さえ残っていれば安心ですからネ!
をポンしたら、すぐに が引けて、8巡目には も重なりました。
ポン
第1希望のチキンカツではありませんでしたが、手牌にあるソーズたちが のトッピングを希望したのでしょうね。
すぐに上家から が出てきたので、チーしてテンパイにとるわたし。
チー ポン
ドラが ですから を頼りにしたテンパイで少し不安もありましたが、序盤の手からは合格点のテンパイ。
11巡目、ツモ 。
を切るのかツモ切るのか…はたまたドラの を勝負するのか。
わたしは 引きの感触がとてもよかったのでヒレカツをトッピングすることにしました。
打 。セーフ!! (通った)
うふふふふ。
結末はもうおわかりですね。
13巡目にヒレカツ〔 〕をツモ!!
実に美味しいカレーになりました。
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