第十八回 コーショーのちょっと美味しい話★
<エアポートでのひととき>
月に2~3度、東京を離れて色々な街へ仕事に行ける恵まれたプロ生活。
40歳を過ぎたあたりから、札幌⇔東京というワンパターンの行き来から、全国各地に足を伸ばすようになりました。
元々、乗り物好きでしたから、長距離移動で利用する電車や飛行機に乗っている時間が楽しくて仕方ありませんでした。
ただ、50の声を聴いてからは、プラットホームから離れるやいなや、コックリコックリと舟を漕ぎはじめることが多くなり、いつのまにか到着地に着いていたなんてことも日常茶飯事になりました。
あ~あ、情けないな~
GW明けの週末は徳島に行ってきました。
徳島市内で『リング』というお店を経営されている内村さんの招きでした。
内村さんとは『日本麻雀機構』のときから親身になって御世話をしていただいてきた仲で、B型同士という言葉がピタリと嵌る、とてもユニークな間柄です。
その徳島便に乗る直前、腹ごしらえをしようと羽田空港内をウロウロしていたわたしの目に、ステキな光景が飛び込んできました。
「えっ⁈ これってホンマモンの蕎麦屋じゃないの⁇」
ピシッと<気>の入った姿勢でオーダーをとっていたり、蕎麦を茹でていたり天ぷらを揚げていたりしてるんです。
なんて名前の店なんだろう?と見回してみると、ローマ字で
SANGOAN-Haneda-と書かれてあるではありませんか!
せいろ 750
とろろせいろ 950
天ぷらそば 1080
メニューはたったこれだけ。
ふむふむ、たまには『とろろせいろ』にしようかなと思ったその矢先、目の前で揚げられていた天ぷらを見て、わたしの心は大きく揺れました。
『なに! この天ぷらの出来栄えは‼』
チョ~うまそ~‼
そして『天ぷらそば、お願いします』と、さも前から決めていたかのようなしたり顔でオーダーするわたし。
天ぷらが揚がるまで少し時間がありましたから、長くじっとしていられない気質ゆえ、またプラプラ右方向にカニ歩きしはじめると…『オッ‼ なんだなんだこの味噌樽の並びは』
よく見ると、数種類の味噌汁(これが実に旨そうで、ヨダレが垂れてきちゃいます)と共に、おにぎりが売られているではありませんか!
天ぷらそばにおにぎり、素晴らしいベストカップルの誕生です。
ところが、またそのお店『五穀豊穣〔蔵一〕』の前で迷いはじめるわたし。
だって、旨そうなおにぎりが、これまた数種類あるんですもの。
約5分、迷った挙句のセレクトは…
梅しらす 240
こんぶの佃煮 190
味噌おにぎり 240
よく喰う奴だなー、と思った方、それは正解です。
ウマイものに目がなく、しかも、あれやこれや食い尽くすタイプなんです。
羽田空港13番搭乗口の目と鼻の先にありますこの2軒、もしタイミングよく見かけましたら、是非ともご賞味あれ‼
あれ⁇ 徳島のハナシは……またいつか……
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