第二回 コーショーのちょっと美味しい話★
私は「きつねうどん」が大好きです。
四半世紀のプロ生活で、ここは勝負！と思ったら、対局場に入る前に「きつねうどん」をお腹に入れることにしています。
《第39期最高位戦B1リーグ》でも「きつねうどん」は大活躍してくれました。
残り２節でマイナス３００p付近に低迷していた私は、八丁堀で開催された第11節の朝、それまでのコースを変えて、東京駅に立ち寄ることにしました。
東京駅八重洲中央改札を出たところに『為治郎』というそば屋さんがあります(私はうどん屋さんだと思っていました)。
この『為治郎』は京都にお店がある老舗らしく、駅構内にありながら、しっとりとした面持ちがあります。
入口に自動販売機があり、立ち喰いそば屋風情を醸しつつ、着物姿の仲居さんたちが甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます。
つゆはもちろん京風。
京風と聞くと、なんとなく品のある薄味をイメージしがちですが、京料理の基本は、しっかりとした味付けらしく、ここのつゆも優しさを漂わせながらも、のど越しにインパクトのある実に旨いつゆなのです。
この『為治郎きつねうどん』の効果は凄まじく、第11節で１００pオーバーのプラス、最終節も１００pオーバーのプラスと、私の勝負うどん史(そんな歴史があったのか⁇)に劇的な足跡を残してくれたのです。
来期はアニバーサルな第40期。
大暴れしてみようかな。
何と言っても私には伝家の宝刀『為治郎』がついててくれるのですから‼
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