2023年2月15日(水)~卓上から宇宙をみる~80
〔ダイレクトスジ待ちリーチ〕
先日のリーグ戦でこんな手がやって来ました。
東3局 親 原点
ドラ
ーーーーーーー→第1打
第2ツモ 第2打
第3ツモ 第3打
アッという間の出来事で、チートイドラドラをテンパイしてしまいました。
待ちは と
の中スジに当たる
。
親の先制リーチとしては上等なスジ待ちになるので、即リーチを打つ人も多いはずです。
でも私は、即スジ待ちリーチをかけない主義で打ってきたため(これは第1打に字牌を切らない主義の通じます)、 を横に曲げることはしませんでした。
次巡、1枚切れの字牌を引いてきたら、もしくは生牌でもオタ風の
なら、
切りのリーチをかけよう。
そして、それ以外の牌だったら、そのまま 待ちリーチをかけようと考えてました。
第4ツモ 。
なんと!こんなことってあるのでしょうか。
前巡 を切っていれば即ツモの4千オールを仕留められていたことより、またまたリーチをかけられない
を引いてきた怨めしさのほうがショックでした。
まぁ、でもまだ4巡目。
まさか次は 引きではないだろうからリーチをかけられると思い直していたところ、北家が
を切って「リーチ」宣言。
えっ??そんなに早くかかるの?
そうなると、 待ちの中スジ引っ掛けリーチの効力は失せてしまうかな~、とガッカリしながらツモってきた牌は、ドラ表示牌の
でした。
北家の河はこう。
少しだけ変則に映るものの、ドラが だけに、早めに
を処理している河ゆえ、
は俗に言う〔裏筋〕と呼ばれる危険牌。
だからと言って、まさかドラ表示牌タンキに替えるわけにもいかず、目をつぶってツモ切りすると・・・
「ロン!」の声。
あああ、そりゃそうだよな~と、観念して北家が開けた手を見ると
ドラ
ギャギャギャ。
なんとシャンポンリーチ。
3巡目の は、北家の狙いが
ゆえ、〔裏筋〕の光ではなく、〔表筋〕の光になっていたのです。
私の手をもう1度見てください。
その北家が照準を合わせていた がトイツで組み込まれています。
つまり、北家のシャンポンリーチは、山に私がツモってきた唯一の だけだったというオチなのでした。
「だから言わんこっちゃない」
即スジ待ちはしない、などという古びた考えに囚われているから、北家のリーチを誘発もしたし、自身のアガリも逸している可能性が高いはず。
ご批判はごもっともなのです。
でも、また似たような局面がやってきたら、私はたぶんこう考えるはずです。
『 、
どちらで待つべきか?調子が悪くないなら
、今イチ調子が上がってないなら
で待とう』と。
〔第1打に字牌は切らない〕
〔即スジ待ちリーチはしない〕
〔海底ズラしはしない〕
この3つは、私がプロの打ち手として存在しつづける上で、99%守っていく自分の中の約束事なのです。
もちろん、誰に強制するものでもありませんし、誰が相反することをしても一切気にすることは無いでしょう。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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