2023年4月15日(土)~卓上から宇宙をみる~84
〔ノミ手の恐怖〕
テンパイしてもリーチをかけられない手牌があります。
その15の理由を羅列してみると・・・
①5200以上の打点があって、役もあって、リーチをかけなければ今にも出てきそうな牌で待っているとき
②5200以上の打点があって、役もあって、でも待ちが悪い(薄い)
③高打点に変化する可能性があるとき
④役があるものの、打点も低く待ちもさほど自信が持てない
⑤リーチをかければ5200以上の打点が見込めるものの、待ちがよくないので、一手替わりでの好形変化を期待する役無しの手牌
⑥役があって、リーチをかければ2600以上の打点はあるものの、待ちではなく自身が置かれている状況に自信が持てないとき
⑦役が無く、リーチのみの手牌で、先制してもすぐに逆襲されそうな状況のとき
⑧先制リーチが入っていて、役がありそのリーチ者の現物で待っているとき
⑨役があって、1巡でも早くアガって次局を迎えたほうがいいとき
⑩役牌が雀頭で、その役牌を3枚にしたほうがいいと判断できる役無し手牌
⑪高打点が見込める手牌で、安め高めがあり、その高めだけを待ちたいとき
⑫放銃が続いていてリズムが悪いとき
⑬入り目によっては安め高めのある手牌に、安目を引いてテンパイしたとき
⑭イーシャンテンからテンパイまで6巡以上かかったとき
⑮親の位置エネルギーが高い局(自身が子方のとき)
まだあるかもしれませんが、私がヤミテンに構えるときの理由はこれくらいです。
とくに⑦のケースは、ついリーチをかけたくなるもので注意が必要です。
たとえば・・・
東4局の北家、10巡目、▲5000
ツモ
ドラ
を切ってリーチをかければ、なんとなく2枚持ちの
に安心感が芽生えて、待ちになる
がアガリ易そうに感じたりするものですが、相手3人がいるゲームであることを忘れてはいけません。
自分にドラが無いということは、相手に持たれているケースが圧倒的に多く、逆襲される条件はけっこう整っているものなのです。
リーチをかけたい衝動を抑えて、 を切ってヤミに構えるも良し、
を切ってシャンポンに構えるも良しなのです。
役無しのノミ手をテンパイしたときは、子方であれ親であれ、よほど待ちに自信が持てない限りは、ヤミに構え、相手からリーチが入ったら、速やかに<受け>に切り替えていく客観性が求められるのです。
そうは言っても・・・この例に挙げた手牌を親で貰ってしまうと・・・つい を横に曲げているもうひとりの私がいるのですが・・・ね。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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