2024年7月15日(月)~卓上から宇宙をみる~114
〔スジトイツの魅力〕
チートイツを作っていくときのワクワク感は、今更ですが何ものにも代えがたい至福の感覚といっていいでしょう。
その至福の感覚の中でも、手牌にすでに組み込まれているトイツのスジ牌が重なっていく魅力は、役満をアガる瞬間よりも勝るものと言ってもオーバーではありません。
ではここで、そのチートイツ作りの手法を公開しておきます。
簡単に云ってしまえば、トイツ候補をランク分けし(重なり易さランク)しておき、そのクラスによって取捨選択をしてしまいます。
そこで、改めてランク分け表をお見せしておきます。
(A)
オタ風・1・9
(B)
役牌・2・8
(C)
4・5・6
(D)
3・7
これが牌種での分類で、もうひとつの分類が次のランク分けになります。
(A)
スジトイツの1・2・8・9
(B)
スジトイツの4・5・6
調子が悪くない時のドラ
(C)
スジトイツの3・7
調子が悪い時のドラ表示牌
(D)
調子がいい時のドラ表示牌
調子が悪い時のドラ
そして、場に安い色の数牌は、ワンランクアップさせて見立て、場に高い色の数牌に関しては、ワンランクダウンさせて評価することにしています。
結論から云えば、チートイツ狙いをすると決めたら、たとえ第1打からでも、数牌の3や7から整理し、次に4・5・6を整理する手順になります。
ツモ
ドラ
こんな手が3巡目にやってきたら、 を切り、
を切り
を切るのが私の手順で、6巡目にはこんな手に・・・
チートイツのイーシャンテンで、テンパイへのトイツ候補が、トイツ のスジにあたる
と
。
トイツ のスジにあたる
という風に、すべてが私の組み立てたトイツシステムに準じる手順になっています。
最初のリャンシャンテン手から、 より
を温存したのも、ランクBの
がもし重なってきたら、そのスジトイツとして生きてくるという目論見で残しているのです。
ではこの手牌はどうでしょう?
ツモ
ドラ
この手からは 切りの一手になります。
それは、スジトイツで組み込まれている
のもう一つのスジ
は重なりにくい傾向にあるからです。
や
は未完成のスジトイツですから重なっていく可能性は高いのです。
また、ランク分けから考えた場合、Bランクの は残しておいても構わないのですが、スジトイツの強さにはかなわないところがあり、いまツモってきた
とのBランク比較になります。
その比較は、同格の場合、後引きの方を残すというシステムに従うため、この手からの打牌は ということになるわけです。
スジトイツ・・・信じてくださいネ!
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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