2024年12月1日(日)~卓上から宇宙をみる~123
〔シャンポンも面白い〕
リャンメン待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ちは<順子>の待ち方で、タンキ待ちシャンポン待ちは<対子・刻子>の待ち方であることは誰でもがわかっています。
でも、世の打ち手の多くは、<順子型>のテンパイを好みます。
ごくマレに、七対子や三暗刻が好きだという理由の下、<対子・刻子型>テンパイに持っていく打ち手もいますが、待ちの安心感という意味においては、断然<順子型>でしょう。
ツモ ドラ
この手を7巡目にテンパイして、 と のシャンポンでリーチをかける打ち手は少ないはずで、テンパイ取らずの打 と構える打ち方が良しとされます。
もちろん、 を切ってカン 待ちの即リーチをかける打ち手もいます。
親番であれば当然のリーチと考えるかもしれません。
横の手は横の受けで、タテの手はタテの受けでという考え方もあります。
これはどういうことかと云うと
ドラ
こんなイーシャンテンのとき、入り目が であれば、打 とテンパイ取らずの<順子型>の手筋に入り
ドラ
このイーシャンテン戻しが良いのではないかと考えるか打 即リーチ策も当然アリで
リーチ ドラ
2枚壁の外側 待ちに期待する判断も悪くないと思います。
ところが、ツモ でテンパイが入ったなら、ヤミテンで一通への手替わり待ち、あるいはリャンメン・3メンへの手替わり待ちをせずに、<刻子型>で即リーチする手が面白いのです。
リーチ ドラ
同じ牌は4枚しかありません。
なのに自分に3枚やってきました。
これは<刻子型>の前ぶれなのではないか?そんな思い込みでシャンポンリーチを打ってみるのも面白いと私は考えています。
つい先日、こんなことがありました。
ツモ ドラ
東3局 東家 8巡目の手牌です。
6千点ほど浮いて迎えた親番でしたから、 切りとしてヤミで7700を加点しておく無難な選択もあったのですが、私は を横に曲げてリーチ宣言をしました。
理由はただひとつ。
この手牌全体がタテの手だったからです。
暗刻がひとつと、イーペーコーがひとつ、<対子・刻子>がミックスされた形で、迷わずシャンポン待ちにとりました。
こういう局面は、リャンメン形という<順子型>に受けると、他家に封殺されていることが多く、出アガリはもちろんのこと、ツモアガリすら期待薄という山に積まれ方になっているので、結構自信を持ってシャンポンにしました。
望外の が出て、裏ドラも乗って24000という収入を得ることが出来たのは、決して偶然の産物ではないと思っています。
シャンポン待ちに受けたほうがアガリ易い局がある。
これを知っているだけで、どれほど待ち選択の幅が広がるか・・・
皆さんも是非実戦で試してください。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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