2025年4月15日(木)~卓上から宇宙をみる~132
〔場況と格闘〕
私が七対子作りをするときの基本は以下の5つになります。
その1 1・9・字牌を頼りにする
その2 スジ対子を頼りにする
その3 壁の外側を頼りにする
その4 2・8を渋々頼りにする
その5 場況からの山読みを頼りにする
まあ、いたって普通の作り方をしているわけでありまして、世の人々がイメージするような特殊工作員ではありません。
東3局南家の私は次のようなリャンシャンテン手牌になっていました。
ツモ
ドラ
6巡目のことで、各家の河は次のようなものでした。
東家
西家
北家
私の手牌を見ていただければ分かるように、シュンツ手は難しく、明らかに七対子作りを促す形になっています。
リャンシャンテンの孤立牌は6種類で、この中から1枚選択しなければなりません。
・
・
・
・
・
各家の河を見ると、全体的にマンズは安く、親はどうやらソーズの一色模様、西家の第2打がドラ表示牌の なのでちょっと怖く、北家は速そうに見えます。
打牌候補を吟味していくと・・・
【】
東家は2打目の からも推察できるように、よほどのヘソ曲がりでない限り持っていません。
西家は不明。
北家は、
外しが目立ち、手中に
と持っているのか?
いや、 が手出しであれば
は持っていないか。
【】
東家は の項でも推察したように2打目
、4打目
からも、一色傾向からも、
を持っていることはなさそうです。
西家は不明。
北家は、 が手出しであれば
を1枚持っている可能性が高いのですが、ツモ切りであれば9割方もっていないか。
【】
東家は持っていない。
西家は不明。
北家は3打目の から、ほぼ持っていないと推察できます。
【】
東家は第1打がタンヤオ牌だったならば、一色含みの変則手なので を抱えている可能性はありますが、
なので
は持っていないであろうことが分かります。
西家は3打目に を切っているので、9割方もっていないか。
北家は5打目 がツモ切りであれば、手中に無い可能性もありますが、手出しであれば、もう1枚持っているか・・・
【】
東家の一色手が気になるところで、が北家の1打目ゆえ、ポンできるまでには整っていなかった可能性があります。
あるいは、一色手に切り替えてからのツモにが含まれていた可能性があり、1枚持っているかも・・・
西家に関しては、と
がツモ切りであれば
を持っていない可能性が高いのですが、手出しであれば、2打目
、3打目
から、2枚持っている可能性があります。
北家は持っていません。
【】
東家はソーズの一色手模様ですが、西家の5打目 に声をかけていないため、もっていても1枚か。
西家は持っていないと思われるものの、 の対子落としの可能性が若干あるので、1~2巡のチェックが必要かもしれません。
北家は9割方持っていません。
さて、手牌に戻してみましょうか
ドラ
基本通り考えるのであれば、1・9・字牌の1枚切れ、
はキープし、スジ対子の
もキープし、
を切るということになるのですが、一色手を指向している人がいる局は別物になります。
つまり、一色がぶつかる牌や字牌がキープしにくくなるということです。
では、 と
の比較になるわけですが、場況判断から、仮に北家の
がツモ切りであった場合は、マンズの下目を持っている可能性が高く、保持が不明な西家と併せ見て、
より先に
を切っていきます。
ただし、東家の摸打を見て、危険が迫っていると感じたときは、 →
の順で手牌から切り離します。
場況を考える(読む)ことは、楽しいことではありますが、時として難しく悩ましいものでもあります。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
≫卓上から宇宙をみる一覧