2025年8月1日(金)~卓上から宇宙をみる~139
〔選択の落とし穴〕
先日のことでした。
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ツモ
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東4局のオヤ、7巡目の手牌です。
ここまでけっこう場は荒れていて、放銃は無かったものの、▲7000くらいしている状況でした。
必要と思われる牌はまだどれも河にバラ切りされておらず、選択の幅が狭められることはありませんでした。
打ち手は小考後
を切りました。
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そうです。
親であるということもあったでしょうが、この打ち手のフォームとして、テンパイ効率を優先する選択をしたのだと思います。
テンパイできる牌種は?
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の13種もありますから、テンパイは時間の問題でした。
9巡目のツモは
。
その直前に
が2枚打たれていたため、打ち手は
を横に曲げ、
のノベタンで即リーチをかけました。
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このリーチの是非は問えません。
なぜなら、イーシャンテンの段階で
を選択した打ち手のフォームとしては、原則として親の先制リーチが第1希望だったからに他なりません。
もう1度、イーシャンテンに戻してみます。
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先の打ち手はここから
切りとしましたが、選択肢はあと2つほど残っています。
打
とすれば
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この選択は、456or567どちらの三色も見ていく打ち方です。
ただし、テンパイできる牌種は ![]()
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の7種となり、
切りとはお話にならないくらい、テンパイ効率は、下がってしまいます。
それでも狙うんだと三色を追いかけていく打ち手は少くないでしょう。
ましてや、荒れ場ということを踏まえれば、2ハン役の花形である三色手が実りやすい状況ではないかと。
ではイーシャンテンからの
もしくは
切りはどうでしょう。
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切りの場合、テンパイとなると牌種は
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の6種
切りの場合は
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の5種
この比較から
切りはナンセンスなのでは?と考えるのは早計です。
ミニマムに、雀頭作りということだけに焦点を当てれば、数牌の性質から、
より断然
のほうが重なりやすいからです。
ただ、456・567の三色を追いかける
切りよりも、マンズの3メン受けを消す分だけ更にテンパイ効率が下がり、しかも、三色は456しか狙えないというデメリットも包含しています。
それでも、
や
を切っていく打ち手の主張もあるわけで、人それぞれの物差しは十人十色、面白いものです。
実際、9巡目のツモが
でしたから、打
の天秤三色狙いの打ち手にはテンパイが入らず、
や
を選択した打ち手には、三色テンパイが入ってしまうのです。
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リーチに踏み込むかどうかは別にして、10巡目のツモが
だった現実に、私は麻雀のもつ不可思議さに改めて魅了されてしまいました。
麻雀ってホントに素敵なゲームですネ!!
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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