2025年9月1日(月)~卓上から宇宙をみる~141
〔空切り、考〕
ツモってきた牌と同じ牌を手牌の中から切る、これを<空切り>といいます。
ちょっと打ち慣れた打ち手であれば、その効用を活かした<空切り>を相手の読みを外すひとつの方法として使います。
たとえば次の手牌
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ツモ
ドラ ![]()
を切ってカン
待ちのテンパイをとったわけですが、打ち手の河は次のようなものでした。
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(
、
、
はツモ切り)
いわゆる手なりのテンパイでしたから、このまま
を横に曲げてしまうと、スジ牌の
といえども、そう易々とこぼれてくるとは思えず、打ち手は即リーチをかけずに数巡回すことにしました。
すると、次巡のツモが
。
これはラッキー!打ち手は心の中でほくそ笑みながら、手牌にある
を抜いてリーチ宣言したのです。
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(リーチ)
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(リーチ) (
、
、
はツモ切り)
この2つのリーチには大きな違いがあり、
待ちになっているとでは危険度に雲泥の差があるのです。
やはり、
を手出しされたあとに
を手出しされてリーチがかかると、
やペン
への注意が必要となり、
はある程度<裏スジ>として警戒される可能性はあるものの、<本スジ>のカン
待ちはほとんどマークされなくなります。
もっとも、シャンポン待ちの
へのマークは?という考えはあるかもしれませんが、安全牌化している牌種の少ない9巡目リーチですから、
の<空切り>リーチの効用は絶大と言わざるを得ません。
たまにこんな<空切り>をして、相手の読みを外すこともあるのかもしれません。
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ツモ
ドラ![]()
打ち手の河はこうでした。
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(
と6巡目の
はツモ切り)
打ち手は南家でしたが、読める人が読むと、序盤の数牌切りと、8巡目の
の手出しがアンバランスで、もしこのままリーチをかけると字牌へのマークが厳しくなりそうな河となっていました。
そんな折に4枚目の
をツモってきましたから、これはラッキー!すべての読みを覆せる<空切り>を敢行できたのです。
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(
と6巡目の
はツモ切り)
次巡、思惑通りのツモ
。
打ち手は
を横に曲げ、場に1枚切れの
タンキでリーチをかけたのです。
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(リーチ)
(
と6巡目の
はツモ切り)
8打目・9打目の
手出しで、序盤の切り出しに対する疑いが晴れ、誰の目にもオタ風の字牌
がロンされるリーチには映らなくなったのです。
仮にシャンポンで
がロンされるとするならば、何ゆえ役牌の
をトイツ落としする必要があったのか?
タンキで
がロンされるとするならば、何ゆえリーチの1巡前に
がトイツ落としされているのか?
相手の読みを逆手にとって、その読みを覆す<空切り>の効用は絶大なものがあり、多くの打ち手がそのチャンスを窺っています。
それでも私は<空切り>はしないと心に決めています。
なぜなら、<空切り>は悪魔の誘いに似ていて、それがクセになると、つい<空切り>しなくてもいいところでもしてしまって、自分の首を締めることになりかねないからです。
でも一考の余地があることは確かです。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)のテキストより
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