2026年3月1日(日)~卓上から宇宙をみる~153
〔4枚使いの理〕
つい先日のことです。
初級教室でこんなことがありました。
東場の親、2巡目の出来事でした。
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ツモ
ドラ ![]()
「センセ~、これ~??」と呼ばれて行くとこの手牌になっていました。
私のアタマの中では呪文が唱えられ、『トイトイ・ダブ東・ドラ4』、思わず
を指しそうになりましたが、ふと我にかえり、『センセ~としての役割を果たさなくては』と冷静になり、「これをツモ切りしましょ」といまツモってきた
を指しました。
するとその生徒さんは、「それは絶対にイヤです」と、いつもはハイハイと聴いてくれる耳をを持っているのに珍しくNOという言葉を私に突きつけました。
「どうしてイヤなの?」と訊き直すと、「だってセンセー、
を切ってリーチかけてもいい手でしょ?」という答えが返ってきたのです。
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ドラ ![]()
なるほど!私の疑問は一瞬にして氷解しました。
初心者や初級者は、時として偉大な先生になってくれる存在です。
日本以外、全世界で認められている4枚使いの七対子テンパイをその初級者は、自然に受け入れてくれていたのです。
カンツとトイツは違う性質だろうと説明してみたところで
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この手牌を前にして、
をカンツと見なさずに、シュンツとコーツに分けて見ろと云うのであれば、先の手牌だって、カンツと見なさずに、トイツとトイツに分けて見てもいいはずという論にも一理あります。
〈キメ〉だから!
よく麻雀のルールやシステムを語るときに出てくるセリフがこれ。
全国共通の統一ルールが制定されないまま、何十年という歳月が流れています。
プロ・アマ問わず、核を形成する組織が大同団結して制定すればいいと考えるリーダーは多いはずなのですが、細部では妥協しない(あるいは出来ない)麻雀界特有の風土が統一ルールの制定を阻んでいるのです。
もっと私が気になる点は〈暗槓〉
日本だけが開示して〈暗槓〉しているわけですが、メンゼンの手牌構成でありながら、〈暗刻〉は開示しないのに何故ゆえ〈暗槓〉を開示する必要があるのでしょうか?
日本人の民族性から考えても、世界が開示して日本だけが開示しない文化があるというのであれば理解も出来ますが、その逆の文化を頑なに守り続けているとは・・・
せめてプロだけでも、いや、麻雀界に一石投じたMリーグだけでも、実験的という名目でいいので、〈暗槓〉を4枚伏せて行う英断をして欲しいと思っています。
チー・ポンは他力を借りるプレーなので、その全容を開示するのは当然と考えるにもかかわらず、地力で〈槓子〉を作り出せたのに、その4枚をチー・ポン同様に開示する理由は何なのか?
もしそこに合理的な理由が無いならば、単なるゲーム性や〈キメ〉だけ、あるいは慣習だったからと口にするのはプロっぽくないなと私は思うのです。
世界標準のルールには、競技性の高いものが含まれており、オリンピック云々というレベルの話になればなるほど、日本も柔軟な対応に迫られるのは必至です。
その第一歩として、〈暗槓〉の非開示から始めてみるのはいかがでしょうか?
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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