2026年3月15日(日)~卓上から宇宙をみる~154
〔カンの誘い〕
東1局5巡目のことでした。
起家を引いたAさんは、4枚目の
をツモり少考に入りました。
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ツモ
ドラ ![]()
手牌はリャンシャンテンで、愚形にも見えるところはありましたが、
を暗カンしておけば親満級のアガリも十分見込めるため、意を決して「カン!」と宣言しました。
新ドラは
。
これでAさんの手牌は、リーチをかけてツモればマンガン、出アガリで6800は約束されました。
8巡目、南家のBさんがリーチをかけてきました。河はこう。
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(リーチ)
その手牌はというと
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ドラ
カンドラ ![]()
入り目は安目の
でしたが、カンドラの裏ドラも期待できるので、敢然とリーチ宣言しました。
Aさんの手牌は進行せず、リーチを受けた一発目のツモは
でした。
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暗カン![]()
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ツモ ![]()
リーチの現物はゼロ。
さえ暗カンしなければ・・・
Aさんは仕方なく自己都合で
を打ち出しました。
すると同巡、北家のCさんから「リーチ」の声が。
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(リーチ)
Cさんのリーチはこれでした。
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ドラ
新ドラ ![]()
入り目は
で、新ドラが
にならなければ、現物の
を切って様子を見る、そんな北家心理が働くところでした。
同巡、Aさんは新ドラの
をツモってきました。
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暗カン ![]()
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完全な手詰まりとなり、追い込まれたAさんは、Cさんのリーチ宣言牌
を頼りにスジの
を放出して THE END。
見る角度をちょっと変えれば、とても不幸な放銃に思えます。
Aさんほどの出来事ではないにしても、打ち手は皆、多かれ少なかれ〈カン〉をしての失敗を繰り返してきたはずです。
暗カンであれば、自身もリーチをかけられる権利が残り、本来の裏ドラと新ドラの裏ドラを見るチャンスがあるので弁明の余地はありますが・・・
加カンと大明カンは、ほとんど〈自爆テロ〉に近い行為に映ります。
唯一の例外としては、自身の仕掛け〈ドラのポンなど〉によって、相手3人がオリを決めているような局面での加カンであれば、裏ドラ期待のリーチも起きないため、1枚でも多くツモる意味があるでしょう。
でも大明カンは危険です。
「百害あって一利無し」の行為に映ります。
とはいえ、次のようなテンパイをしているときは、大明カンの誘惑に駈られます。
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ポン ![]()
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ドラ ![]()
親であれ子であれ、1ハンしかありませんから、カンドラを増やして打点アップさせる希望を乗せて、出された
に「カーン」という声を発したくなるはずです。
3メン待ちだから問題なく自分がアガれるはず、という言い訳を用意して、場が荒れることも覚悟のうえ、大明カンを敢行していくのです。
かくいう私も、カンは大好きなのですが、どこかで歯止めをかけておかないと、とんでもない荒れ場を演出してしまうことになるので、いつも「ダメだよ、ダメだよ」と言い聞かせて誘惑を断つようにしています。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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