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2026年4月1日(水)~卓上から宇宙をみる~155

〔進化の確認〕

打ち手の進化とは、何をもってその証が立てられるでしょうか。
〈戦績〉に表れるとするならば、毎年の成績をパーフェクトに管理していないと、明確な比較が出来ません。
にもかかわらず、一部団体を除いて、競技選手やプロの全成績を管理しているわけではなく、自身がどのような戦歴を携えて戦っているのか誰もわからないのです。
その点、ネット麻雀は明快です。
年毎の成績はもちろんのこと、生涯成績も苦労することなく閲覧できます。
トップ率・勝率・ラス回避率・ポイントといったポピュラーな成績から、平均打点・平均失点・和了率・放銃率・リーチ成功率・仕掛け成功率etc.
打ち手を丸裸にしてくれるデータがそこには残されていて、なるほどこれなら自分の進化や退化が一目瞭然に見てとれるのではないでしょうか。
しかしながら、リアル麻雀の世界では、全対局を可視化できる〈トップリーグ戦〉や〈Mリーグ〉以外、正確なデータを目にすることは不可能と言えるでしょう。
しかも、可視化できたからといって、必ずしも正確無比なデータが取れるかと云われると、目作業・手作業になるため、PCが自動的にデータ化してくれるネット麻雀とは天と地ほどの差ができてしまうのです。
でも救いはあるかもしれません。
令和の時代になって、麻雀界にも公式記録員を配することは可能になったのですから。
もちろん人件費はそれ相応なものがかかってくるでしょうが、いつまでも時代遅れの世界にいるわけにもいかないでしょうから、必要経費として計上していくべきでしょう。

と、ここまでは〈数字〉で進化を測る話でしたが、検証の方法はほかにもあります。
それは、〈コーチ〉の仕事と言ってもいいでしょう。
今までは経済的な問題が先に立ってしまい、なかなか〈コーチ〉を雇用できる環境は整っていなかった世界でしたが、令派の時代は違うはずです。
進化を遂げようと考えたとき、自分の能力だけを頼りにしたり信じたりしても、限界点がすぐにやってきてしまうことくらい、プロであれば自覚しているはずです。
だからといって、気の合う(レベルの合うと言い換えてもいいかもしれませんが)仲間たちと研究会をしていても、ある種の安心感は得られる可能性はありますが、具体的な進化を実感できるほどではないはずです。

自分の性格に合致し、素直にその一言一句を聞き入れられる〈コーチ〉の存在なくして、進化することなど不可能に近いと考えるが至極真っ当な思考の持ち主なのではないでしょうか。
初心者には初心者の、中級者には中級者の、プロにはプロの、それぞれのレベルに合った〈コーチ〉を付けることから始めないと、進化の速度が鈍ってしまうのです。
そしてこの話にも公式記録員採用と同じように、費用の問題が頭をもたげます。
親子や夫婦であれば経済的負担は無いに等しいでしょうが、基本的に〈コーチ〉は情の絡まない人間のほうがいいでしょう。
〈コーチ〉の仕事は、選手を進化させる、この1点に尽きるかと思います。
そしてその雇用には費用がかかります。

麻雀プロの世界が発展し、Mリーグの年俸を一千万、さらには一億と伸ばしていくためには、プロたちが〈コーチ〉を雇用していく決断から始めなければなりません。
そのシステムが構築されないかぎり、本物のプロの誕生は夢のまた夢なのかもしれません。

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部テキストより)


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