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2020年7月15日(水)~卓上から宇宙をみる~⑱

~卓上から宇宙をみる~⑱

[打ち手の品格]ー考察3

その5《副露》

チーして晒す、ポンして晒す、この日常的な行為にも、対局者に対する敬意と牌に対する深い愛情が包含されなければいけません

まず発声

ポンはともかくチーは上家の牌を貰う行為なので自分の手番と被り、その行為が他家に咎められることがないため、つい発声のトーンが弱まり、こもりがちな聞きとりにくいものになりやすいので注意が必要です
また、ポンにしても、明瞭かつ適音なトーンでの発声が求められます
鳴きたい鳴きたいと思ってる牌が出てくると、やった!という思いが重なってつい声が大きくなったりしてしまいますが、極力いつも同じトーンで小気味いい発声を心がけることです
基本的には、チーよりポンのほうが優先行為となっていますが、マナーとしては、チーをするときには、上家の打牌後、ひと呼吸置いてから発生することです
それでもポンと発声が被った場合には、遅ポンとみなされるので、チーが有効となります
もちろん、譲り合いの精神は大切で遅ポンをかけてきた人に「どうぞ」と気持ちよく譲るくらいの余裕があったほうがいいのは言うまでもありません

次に晒しかた

流派によって2つにその方法は分かれますが、どちらでもかまいません
まずひとつめは、発声して欲しい部分を手牌から少し離した右側に2枚開示します
そしていただく牌を持ってきて、卓の右隅に3枚1組になったメンツを晒すこと
この行為が完了した時点で不要牌を河に切っていきます
これで晒す行為の完了となります
もうひとつは、発声して、欲しい部分を手牌から少し離した右側に2枚開示するまでは同じなのですが…その後すぐに不要牌を河に切り出し、その切り出した手でいただく牌を持ってきます
持ってきたら、卓の右隅に3枚1組になったメンツを晒すことです
これで完了となります

さてこの一連の行為の最中、注意すべき点が2つあります
相手の河に手を伸ばして欲しい牌をいただいてくるわけですから、その際相手の河を少しでも乱すようなプレーは重大なマナー違反になります
もちろん、貰ってくる手を引いてくるときに、自分の河や城壁牌に触れてはいけません
2点目は、晒す3枚の牌を右隅に置くとき、卓のヘリにカチンと音がしないよう品良く晒すよう心がけることです
カンという行為も副露に含まれます

まず暗カン

「カン」と明瞭に発声し、手中にある4枚同一の牌を他家によく見えるよう、手牌の右端から少し離れたところに(ツモ和了した牌を見せる位置)開示し、その後4枚のうち両外側の2枚もしくは内側の2枚を伏せて卓の右隅に晒します(チーやポンの晒し場所と同一)
そして嶺上牌(リンシャンパイ)から1枚補充し、不要牌を打っていきます
これで暗カン行為の終了となります

次に加カン

すでにポンしている牌をもう1枚持ってきたとき(あるいは手中にすでにあるとき)、ポンの指示牌(誰からポンしたかわかるようにポンした際に鳴いた先を曲げて指示している)に4枚目の牌を重ねることによってカンが成立します
その際、「カン」と発声してから加カン行為を始動することは言うまでもありません
あとは暗カン行為に準じ、嶺上牌から1枚補充してゲームを続けていきます

最後に大ミンカン

この行為はポン行為と全く同じ所作で行います
手中にあるアンコの牌と同一牌が河に出されたとき、「カン」と言ってその牌をもらうことが出来ます
発声→開示→取牌→晒し完了→打牌まで、ポンと同じ所作となり、流派によって2通りの作法となります
言うまでもありませんが、4枚晒す際、卓の右端でカーン!という快音が響かぬように注意してください

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友倶楽部)テキストより


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