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2020年10月15日(木)~卓上から宇宙をみる~㉔

~卓上から宇宙をみる~㉔

〔打ち手の品格〕 ―考察⑧

その12 <流局>

河底牌が打たれ、ロンの発声が無いとその局が閉じ<流局>となります
さて<流局>したら打ち手はどのような所作に入ればよいのでしょうか

① 親から順に、テンパイ者は手牌を速やかに公開し、ノーテン者は速やかに伏せる
② ノーテン者は速やかにノーテン罰符をテンパイ者に支払う
③ ノーテン罰符の授受が完了した者から、自分の目の前の山が残っていたら手前におろし、フーロ牌があれば手牌にくっつけて洗牌の準備をする
④ 次局の親になる者は、③までの所作が完了したことを確認し、洗牌を始める(洗牌をせずにそのまま次局に移る場合もあるので、そのコミュニティの作法に従うこと)
⑤ 適度な頃合いで親になる者はスイッチを押し、次局の城壁牌を卓上に上げる(手積みの場合は、城壁牌を作り始める作業を開始する)
⑥ 城壁牌が上がってくるときに、次局の親になる者は積み棒と供託棒を右端に出す(自動卓に付いている連荘マークを利用するケースもあるが、教室や競技の場では積み棒の百点棒をマークに使用する)
⑦ そして推牌し(城壁牌を取牌しやすいように前に出す行為)、親がサイコロを振り新しい局がスタートする

①~⑥までの注意すべき点

※① 競技の場では特に、親が意図的に連荘しないケースもあるので、テンパイの公開は必ず、東家→南家→西家→北家の順に行うこと。
※① いずれも速やかに行うことがマナーなので、西家や北家が開けた後に南家がノソノソ開けるのは、うっかりすることもあるだろうが、重大なマナー違反になり「失礼しました」のひと言は欲しいところです。
※② ノーテン罰符は、ノーテン者がテンパイ者に支払う行為です。細かい点数が無いからと言って、五千点棒や1万点棒を卓の中央にポーンと置いて、テンパイ者で分けてくれ、みたいな態度は最悪のマナーになります。
※② 1人ノーテンの時、千点棒1本しか手元に無い場合は、トイメンの方に千点棒で支払い、利き手側の人に五千点、もしくは1万点で支払い、お釣りをもらう合間にもう1人の方に「すみません」と支払い待ちの挨拶が入れられるようになると、品格ある打ち手と言えるでしょう。
※② まさかとは思いますが、テンパイ者の数をきちんと確認せず(特にリーチ者だけがテンパイだと思い込む人がいます)、テンパイ者から催促されて、慌てて支払い直しをするなんてことは、あってはならないことです。
※③ 自分が授受を完了したからといって、〔ハイハイ次局に入りますよ〕風のせからしい態度は慎み、静かに次なる所作に入るようにしましょう。
※④ 授受が完了していないのに洗牌を始めてしまうことのないよう、次局の親は卓全体を管理する責任があります。
※④ 次局の親に気づいていない人もいますが、くれぐれも優しくその役割を促すことです。アゴでしゃくったり、「ハイ、アナタよ」とイライラ感が露わになるモノ言いは、打ち手失格となります。
※⑤ 次局の親になる人が洗牌の手を止めたら、子方3人は即座に止めること。自分が納得するまで洗牌してしまうのは、気づかないケースも含め、マナー違反となります。
※⑤ 次局の親になる人は、子方の手が止まったことを確認してからスイッチを押すこと。
早すぎず、遅すぎずを心がけて下さい。
※⑥ 積み棒と供託棒を右端に置くタイミングは、③の時間内でもかまいませんので、その場の流儀に従うことです。
※⑥ 4本場までは百点棒でマークしていき、5本場になったら五百点棒1本に差し替えるようにしましょう。
※⑥ リーチ供託棒が5千点を超えたら、必ず五千点棒と差し替えましょう。
※⑥ 積み棒や供託棒があったときにフーロすると、牌と点棒がぶつかってしまう事態になりかねません。その場合は、供託棒を明確にするため、フーロ牌と手牌をやや左にずらしたりする気遣いも必要です。

♦本文は東京麻雀アカデミー(雀友倶楽部)テキストより


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