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2020年11月1日(日)~卓上から宇宙をみる~㉕

~卓上から宇宙をみる~㉕

〔打ち手の品格〕ー考察⑨

その13 <和了の雰囲気>

① ツモ和了
ツモってきた和了牌を利き手側に開示しましょう
このとき、手牌から牌ひとつ分くらい離し、手牌と並行した形で開示しましょう

開示後は即座にツモ和了点を申告しましょう
申告は子方の支払い点数から
そのとき、上半身が手牌に被さるような形にならないよう、背筋をピンと伸ばし、卓から拳ひとつ分体を離して申告しましょう
間違っても、アゴでしゃくるような挙動を伴うような姿勢で申告しないように

開示後、自分の手牌に触るのは重大なマナー違反になりますから、サッと手は引いて他家に手牌がひと目でわかるようにしましょう
ツモ牌を手牌の横に、リーチをかけるように曲げて付ける打ち手もいますが(本人はツモ牌が何であるか、わかりやすいようにしているつもりですが意味の無い行為です)しないほうがいいでしょう

「ツモ!」という発声はロンと違ってアピールしなくてよいため、声のトーンが低くなりがちです
ロン同様に、他家3人に明確に聞こえるように発声しましょう
かと言って、嫌味に聞こえるような発声は論外なので、品の良い発声を心がけましょう

② ロン和了
「ロン!」と言って手牌を倒す単純な行為ですが、嬉しさと和了点に対する興奮度が重なって突拍子もないようなトーンになることがありますから注意が必要です
ツモ和了とは違って、1人の打ち手からの限定和了なので、いつの場合でも放銃者への気くばりを忘れてはいけません
マンガンだからとか、千点だからとか、和了点の多寡で判断すべきではありません
なぜなら、自分の千点和了が役満テンパイを無にすることだってあるのですから

「ロン」…たった2文字の言葉ですが、放銃者がわずかでも嫌悪感を抱かぬように、どう発声するかを練習してみると、意外に難しいことがわかるはずです
自分の感情を極力消し、かと言って乾き過ぎた音にならぬよう、なおかつ放銃者の心が傷まぬような発声を心がけることです

手牌の開示もソフトに
<やったあ~>感のある和了者の心が投影されてしまうような倒し方は厳禁です

倒牌時に気をつけるべき点は城壁牌に開示された和了手牌が近すぎると、放銃者はもちろんのこと、和了確認する他家2人にも見えにくくなりますから、見えやすい位置で開示するよう心がけましょう

開示された手牌が理牌されてなかったり、牌の天地が統一されてなかったりしないよう、対局者への心遣いを忘れてはいけません

和了点の申告に積み場が加算されるケースでは、「千点は千三百です」とか「八千は八千六百です」と放銃者がわかりやすいように申告しましょう

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友倶楽部)テキストより


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