土田浩翔オフィシャルウェブサイト

土田浩翔オフィシャルウェブサイト 麻雀の宇宙へようこそ

新着情報

ツイッター

2022年1月1日(土)~卓上から宇宙をみる~53

~卓上から宇宙をみる~53

〔流儀で打つ〕

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国五萬:麻雀王国三筒:麻雀王国三筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国五索:麻雀王国北:麻雀王国  ツモ 北:麻雀王国 ドラ 七筒:麻雀王国

南2局 西家 7巡目 +9000点

2番手の親とは1万点弱のトップ目でやってきたこの手牌。
場を見渡すと、親が第2打に 二萬:麻雀王国 、南家が第1打に 一萬:麻雀王国 、北家が第3打に 三萬:麻雀王国 、第5打に 四萬:麻雀王国 をツモ切りしています。
五萬:麻雀王国 は生牌。
さてどうする?…(というか、この大事な手牌、テンパイする前に待ち牌はどうするの?リーチはかけるの?それくらいは考えておけよ)
私はコンマ5秒考えた後、五萬:麻雀王国 を切ってヤミテンに構えました。
らしくないゾ
らしくないゾ
心の声が聞こえてきます。
〔トイツ王子〕とか〔トイツマスター〕とか言われている身でありながら、なぜ堂々と 五萬:麻雀王国 タンキでリーチをかけられないのか?
場況を読んで、残り2枚の 一萬:麻雀王国 は山にあるし、誰が掴んでも使いづらいし、前に出てくる打ち手はツモ切りするだろうし、受け気味に打っていてもこの 一萬:麻雀王国 は止まらないだろう。
そんなありきたりなことを考えて、一萬:麻雀王国 待ちのヤミテンに構えているのだから始末が悪いのです。
二萬:麻雀王国 の筋牌 五萬:麻雀王国 で待って、点棒も持っているのだからリーチをかける自分のスタイルを貫く、それがオマエの麻雀だろうと、雀神は怒っているはずです。
どうして 一萬:麻雀王国 を横に曲げられないのか?
勝ちたい……
負けたくない……
アガりたい……
そんな陳腐な理由からなのか?
「そんな情けない理由で、五萬:麻雀王国 タンキに出来ないくらいなら、打ち手なんかやめてしまえ!」
雀神の怒りは頂点に達していました。

焦り?自分では全くといってよいくらいその自覚はありませんが、ハタから見れば、勝ちに飢えるがゆえの焦りと映るようです。
《アガりに近づけて打つ》という基本に忠実なあまり、大局を見失っているかもしれません。
《マクロ》的視点と《ミクロ》的視点が融合してこそ立体的な麻雀が打てるのに、その部分がうまくいってないために、私の特徴である空間的な麻雀に至ってない局が多過ぎるような気もします。
もちろん先入観や自己暗示は駄目で、できるかぎり余計なことは考えずに打っていかなければなりません。
『勝ちにまさる良薬はない』のですが、果してどんな未来が待っているのでしょうか……

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより


≫卓上から宇宙をみる一覧