2022年9月1日(木)~卓上から宇宙をみる~69
~卓上から宇宙をみる~69
〔仕掛けの妄想〕
私は仕掛けが大好きな打ち手です。
えっ?!そんなに好きなの??って疑われてしまうくらい、実際の対局ではメンゼンが多いのですが、実はこんなことを考えながら打っているんです。
[こんなことその1・・・]
ドラ
私は西家ですから、北は役にはなりません。
ですから、( )という形がフィニッシュになるように、 がアンコになったり、 がスコンと入ったり、 や がアンコになればいいのにな~という希望と共に、もう1組トイツが増えれば七対子も狙えるのにな~と考えながら打つ私。
と同時に・・・「仕掛けるとすれば・・・トイトイが面白いのかな~」
そうか、 も も も案外出てきやすい牌たちだから、ドラの さえポンできれば、 ポン⇒打 、 ポン⇒打 として、手牌は
ポン ポン
さてここからがお楽しみの時間となります。
もう1組トイツが増えれば、トイトイのテンパイになるわけですから、 や が重なることに期待しつつ、まだ場に顔をみせていない生牌の1・2・8・9・字牌をチェックしておくんです。
『ナニナニ、まだ場風の も三元牌の と も出てないんだ。オタ風の は1枚だけ出てるのか・・・フムフム。それから、 も1枚しか出てないし は生牌なんだ。でも南家の河から、 は固まってる可能性があるか・・・』などなど。
それでもって、山に複数残ってそうな牌をチェックしておいて、私の手牌にある と との比較をしていくんです。
でも、役牌の に関しては、ドラの をポンした私への警戒心から抑えに入っていて、それぞれが持ち合っている可能性もあるから、来てもツモ切りカナ。
『アッ、でもツモ切りして相手にホッとさせるより、重なりは期待できないけど1枚抱えて場を緊張させたほうがいいのカナ』
私ってブラックな打ち手なのかしら・・・
[こんなことその2]
ドラ
私は親番。メンゼンで234の三色手をテンパイさせてリーチをかければ6000オールも夢ではない手牌です。
理想は
でも・・・不トドキ者の私は、3枚目の や に「チー!」の声を発してしまいます。
チー⇒打 、 チー⇒打 として、残された手は
ウフフ、純チャン三色ドラ1の親満仕掛けなのです。
でもこう仕掛けてしまうと、123の三色ミエミエになるから、できたら と をチーしたこのイーシャンテン形が理想。
でも・・・この2つのイーシャンテン形には大きな傷があります。
そう、 と持っていた形から を切って としていますから、ド高目の がフリテンになっているのです。
仕掛けてフリテンなんてトンデモナイと思う打ち手は、もしかすると仕掛け技があまりお好きでないかもしれません。
逆の立場になって考えていただければすぐにお分かりいただけることですが、仕掛けている下家が を切って2フーロしていて、場に が2枚出ているとしたら・・・まさかその をフリテン喰いされるなんて想定外でしょうから、『この はチーされるかも』と警戒されることはないのでは?
そうなんです、仕掛けとは高度な心理戦になるところが面白く、私はつい、どんな手牌が来ても、『さてこの手牌、どこから仕掛けてやろうか・・・』という悪企みをしてしまうんです。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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