2023年5月15日(月)~卓上から宇宙をみる~86
〔運気とバイオリズム〕
<順風満帆>に打てる日は、果して年に何日くらいあるのでしょうか。
ふり返ってみれば、ほとんどの日が、頭を搔いたり首を捻ったり、ウンウン唸ったりしているような気がします。
なのにいつの日も、対局が始まる前は、この世の幸運が一身に降り注いて、<順風満帆>、訪れる手がすべて満貫以上に育ってくれる夢を見ながら卓に着いてしまいます。
バカだなと思いつつも、きっとイイことあるかも・・・と生来の楽天的なタチを携えて卓に着いているのです。
そして卓に座っての東1局、私は起家を引き当て、本日1回目の配牌を手にしました。
ドラ
A~E、5段階評価でこの配牌を査定すると・・・〔D〕
第1打に字牌を切らない主義(趣味)の私としましては、数牌のどれにも手をかけにくい手牌になっていて、こういうケースではかなり不利な主義(趣味)なのではないか?と云われそうですが・・・
逆にいえば、こういう配牌のときこそ、初手から警報が発令され、《備えあれあれば憂いなし》という構えで打てるため、不利ではなく有利とさえ考えています。
ただし、夢を見ながら卓に着いている身ゆえ、もしかしたらとてつもない手に化けるかも・・・という、開局ならではのエコ贔屓がムクムクと頭をもたげはじめて
をひきこんで
ドラ
あるいは、
を引き込んで
ドラ
こんな夢をすぐ見てしまうんです。
となると、この夢を両立させるための第1打には何をセレクトすればいいのか・・・?
フムフム。
打 。
これしかありません。
というか、これしか打牌候補が残りませんでした。
もちろん、夢を見ていられるのは、せいぜい5~6巡目まで。
ほとんどの場合、第2希望・・・第3希望・・・第4希望・・・もうそれ以下にならないでと思いながら、ひとつひとつのツモ牌とトークしていきます。
第1打に をセレクトした途端、
がやってきて、いきなりフリテンリャンメンが生まれてしまうこともあります。
が入って夢も希望も失ってしまうこともしばしばあります。
素直に訪れてくれるツモたちを受け入れて過ごすのか、あくまでも夢を追いかけて、 や
をツモ切りしていくのか、これもまたその日の<運気>に左右されてしまいます。
体調が優れないことも、なぜか短気になってしまうことも、弱気虫がムクムクと頭をもたげてしまうことも、<運気>(バイオリズム)が低いために誘発されてしまうことなのかなと考えてしまいます。
ですから、同じ配牌を手にしてても、アガったりアガらなかったり、放銃回避したり放銃したり、その日によって違う結果を招いているような気がします。
<運気>次第でと書いてしまうと、身も蓋もない話になってしまいますが、卓に座ったときはいつも『順風満帆なゲームになりますように』と祈りを込めているのも事実で、結局のところ<神頼み>な私なのです。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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