2024年6月15日(土)~卓上から宇宙をみる~112
〔見つからないように〕
東3局南家の配牌です。
ドラ
第1ツモ 。
さてみなさんなら何を第1打に選びますか?
123の三色を含んだチャンタ三色を狙う人もいれば、序盤は無難な切り出しをしておいて、役牌4種のどれかが重なってくれれば仕掛けてアガリに向かう人もいるでしょう。
わたしの第1打は 。
のツモ切りも悪くない選択ですが、なんだかいきなりのタンヤオ牌ツモ切りは目立っちゃいそう。
いや、 だって目立つだろうと云われるかもしれませんが、ツモ切りの と、手出しの では迫力がぜんぜん違います。
とにかく目立たないようにしないと、狙いの大役が透けてしまう可能性があります。
狙いの大役?
そうです。国士無双を狙うのです。
だって配牌に何種あるか数えてみたら、自ずと答えが出るというもの。
9種9牌ですよ!
あとたった3種類引いてくることが出来れば、テンパイするんですよ。
この4種のうち3種が引ければ大役成就に近づけるんです。
でも、大きな問題がひとつ。
それは、相手に国士無双狙いが気づかれぬように初打から細心の注意を払って河を作っていく技術が必要なこと。
国士無双は見破られやすく、ちょっとでも警戒されたら、まず出てこなくなります。
だから河に工夫が必要なのです。
国士無双と判断されないためには、ある偽装が必要になってきます。
相手の眼をある手役のほうにひきつけておいて、ドーンとひっくり返す作戦です。
ある手役の代表とは、1に七対子、2にチャンタです。
混一色は、ある2色だけ河に並べていくには限界があり、中盤以降、「あっ
国士狙いなんだ」と相手に透けてしまいます。
ですから、国士無双を狙っていく時には、七対子っぽい河か、チャンタっぽい河を演出しなければならないのです。
ドラ
ここから を第1打に選び、 → と外します。
→ と外さないほうがいいと思います。
ほんの小さなことかもしれませんが、数字の低いほうから外すのと、高いほうから外すのでは、見た目の印象が違います。
できるかぎり、相手の目に違和感を抱かせぬよう、ソロリソロリと並べていくのです。
・・・
この間、1度たりとも手中にタンヤオ牌のトイツが生まれぬよう祈りながら摸打を続けます。
1度でもトイツが生まれてしまったら、河にそのトイツが並ぶこととなり、いくら間を置いて並べても、トイツの2枚目が手出しされた瞬間、七対子は否定されてしまいます。
ですから、それだけは避けていきたい。
七対子なのかな?チャンタなのかな?と両役が否定されないうちに国士無双テンパイを果たせたなら、80%~90%、大願成就が叶うはずです。
国士無双は天下無双の役満なり!!
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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