2024年11月15日(金)~卓上から宇宙をみる~122
〔型が入ったら即リー??〕
ツモ ドラ
東3局西家8巡目のテンパイ。
3者の河は次のようになっています。
東家 (+9000)
南家 (▲6000)
北家 (▲4000)
さて、西家はリーチをかけるべきでしょうか?
リーチをかけて、高目の をツモれれえば、ハネ満からの勘定になることと、安目の をツモっても、最低限5200~の収入になるので、つい「リーチ!」と声を上げてしまうところですが・・・
安目の が出てもアガらないという前提でのヤミテン策はどうでしょうか?
東家の第3打 、南家・北家の 切りから、他家が高目の を摑めば、恐らくツモ切り放銃してくれるはず。
東家がやや遅く、南家がマズマズの進行、そして北家からは今にもリーチがかかりそうな状況ということを加味すれば、ヤミテン策はかなり効果的に見えます。
いえいえ、ならばリーチと打って出て、北家、もしくは南家と最前線で戦うことにより、高目 でハネ満を召し取る策でもいいのでは?と考える打ち手もいるでしょう。
でも、 をさほど手牌進行していない東家に流れてしまったら・・・
ヤミテンにしていればツモ切りしてくれる をビタ止めされた挙句、無防備になっている自分が、北家や南家のロン牌を摑んで失点するハメに陥ることだって十分あります。
一見弱めに映るヤミテン策ではありますが、高目が3者からツモ切りされるような美味しい状況を利用するのも悪くない判断になります。
では次の手牌はどうでしょうか?
ツモ ドラ
東4局南家7巡目のテンパイ。
3者の河は次のようになっています。
東家
西家
北家
安目の だと役が無いのでリーチに踏み切る打ち手も多いのではないでしょうか?
仮にこのテンパイが少しズレて
ツモ ドラ
こうなっていたら、ヤミテンに構える打ち手がほとんどではないでしょうか?
つまり、役が付かない でもアガリたい、もしくはアガリ逃ししたくないから、リーチをかけるのでしょう。
でも、よくよく考えてみると、カン 待ちをジーっとヤミテンにできるのであれば、高目の だけを狙ってジーっと待ってみる策も悪くないはずです。
ましてや、東家の河が変則的で、ソーズの一色手なのか七対子なのか、予断を許さぬ雰囲気があるなか、子方が親に注意を払えば払うほど、高目 がこぼれてくる状況であることを無視してのリーチは、?マークが付くのではないでしょうか。
高目・安目のあるテンパイは星の数ほどあり、リーチをかけて満貫・ハネ満、時には倍満まで狙っていくケースも多々あるでしょうが、ヤミテンで網を張る打ち方も覚えておくべきではないでしょうか。
状況判断は打ち手の生命線です。
ボンクラ(盆暗)な打ち手と呼ばれないためにも、5200や7700を我慢して召し取る局を作っていくことが肝要です。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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