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2025年1月15日(水)~卓上から宇宙をみる~126

〔見ちゃいられない〕

60年以上生きてきても、治そうと思っても治らない病があります。
<性格の欠陥>は誰しも持ち合わているのでしょうが、こと麻雀に関して自身の足を引っ張る<欠陥>は、治したくて治したくて仕方ない病であるにも関わらず、この歳になっても改善されない悪夢なのです。

東1局、西家の私は南家のリーチを受けてから3フーロしてしまいました。

ペン 七筒:麻雀王国 チー 七筒横:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国

ペン 七萬:麻雀王国 チー 七萬横:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

中:麻雀王国 ポン 中横:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国

残された形といえば

二萬:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国 ドラ 二萬:麻雀王国

三色・中・ドラ2のマンガンテンパイです。
テンパイ時に出てきそうな 一索:麻雀王国 にする手もありましたが、3フーロまでしてリーチに突っ張るなら、3900よりマンガンの方が間尺に合う、そう考えてのドラタンキでした。
リーチがかかったのが8巡目あたりでしたから、そのリーチ表示牌 七筒:麻雀王国 から連続3巡の仕掛けテンパイ。
ドラ 二萬:麻雀王国 をめくり合うには十分の巡目が残っていました。
3スジ、いや4スジはリーチに通っていない無筋を通したでしょうか。
この私の突っ張りを見て、親も北家もほとんど白旗を揚げて傍観してくれていました。
何ゆえこのような強引な仕掛けを施したのか?
それにはワケがありまして、前半荘、いまリーチがかかっている南家が、オーラスに3900放銃してくれたおかげで、私がタナボタのトップでフィニッシュしたという伏線があったからなのです。
そのゲームの直後の東1局でしたから、諸々の<アヤ>を大事にしながら打つタイプの私としては、駄目元でマンガン作りをしてみよう、もしかしたら南家が私をアシストしてくれるかもしれない、そう思った仕掛けでした。
15巡目が終わっても決着がつかず、「アレ?おかしいナ、ドラは他家に流れてしまったのカナ??」などと思い始めた私。
更には、まだ通っていないスジのチェックまで始めてしまったんです。
「なんだなんだ、ピンズもソーズも全部のスジが通ってるじゃないか。マンズは・・・フムフム、一萬:麻雀王国四萬:麻雀王国二萬:麻雀王国五萬:麻雀王国 だけ通ってないのか」
本当に私は<勝負>に向いていなくて、全ツッパと当初思っていたはずなのに、あまりにその<勝負>が長引いてしまい、気力が萎えてきて<理>がムクムクと頭をもたげ始めてしまったんです。

17巡目、私のツモは 五萬:麻雀王国
「ここまでか」
私の手の内にある安全牌の 八索:麻雀王国 を抜きました。
それもノータイムで。
通っていないスジなど勘定しているから<勝負>を忘れてしまう哀れな打ち手。
次巡、南家がツモ切った牌は 二萬:麻雀王国
「うっ・・・・・・」
そして南家の待ちは 一萬:麻雀王国四萬:麻雀王国
この<アヤ>がたたったかどうかはわかりませんが、このゲーム、南家に競り負けてラスを引く私。

全ツッパしてみよう!!と意気込んで臨んだ仕掛けだったのに、最後の最後に来て、突っ張り切れない<性格の欠陥>を責めてみたところで、また似たようなことをしてしまう私には、本当に付けるクスリがありません。
プロになって40年弱。
メンタルコーチがいてくれた時代はともかく、すぐに<地>?<自>?が出て、詰めの甘さに泣かされ続けている私。
こんなことでは明るい未来が待っていないことは確か。
っていうか、あと何年先までこんな未来が続くのかわからないのだから、どなたか全ツッパしきる<性格>を貸して~~

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより


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