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2025年2月1日(土)~卓上から宇宙をみる~127

〔脱皮していく〕

ハタチのときに初めて麻雀教室なるものと出会って以来、40年以上初心者~中級者にレクチャーできる機会に恵まれ、ざっとカウントして、延べ20万人以上の生徒さんたちと楽しい時間を過ごしてきました。

一萬:麻雀王国五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国南:麻雀王国北:麻雀王国中:麻雀王国 ツモ 二索:麻雀王国 ドラ 五萬:麻雀王国

1巡目、西家の手牌です。
初心者の皆さんには、孤立字牌⇒孤立1・9牌⇒孤立2・8牌の順で不要牌を整理していくようにレクチャーしているので、さして迷うふうでもなく、南:麻雀王国 北:麻雀王国 中:麻雀王国 (どれから切るかは生徒さんの好みにお任せ)から切り出し、次に 一萬:麻雀王国、そして 二索:麻雀王国 と序盤の河は形成されていきます。
配牌から不要な牌を機械的に選んでいく作業にも慣れ、役も4~5個わかるようになる初級者の段階に入ると、孤立字牌を切り出す手順にも味付けをします。
お好みの牌はあるにしても、すでに場に顔を見せている字牌から選ぶようになり、役牌より先にオタ風を先に切るようになります。
そして驚くべきことに、初級者の3~4割の生徒さんがある日突然「センセー、字牌より先に1・9の孤立牌を切ってもいいんですか?」と訊いてくるようになるのです。
もっとも、タンヤオという役が好きになって(というより、覚えやすいからか)訊いてくるケースも多いようですが・・・
それでも、そんな日がやってくると、とても嬉しくなります。
点数計算こそままならないものの、役もほとんどわかるようになり、ポンしたい牌にもすぐに反応できるような段階に入ると、生徒さんは着実に初級から脱皮し、中級者への道を歩み始めています。
脱皮するということは、それまで着ていた装いから変化を遂げていくということになりますから、初級者までに身に付けていたものは少し外します。
杓子定規に、第1打に 五筒:麻雀王国二索:麻雀王国 を選んで、今はまだ見えない大役に向かっての第1歩を標すのです。
又、アガれそうな手牌とそうでない手牌との判別も、配牌から第1打を放つ段階ですらわかるようになって、1・9・字牌には手を付けず、油っこいところから整理を始める生徒さんも現れはじめます。

翻ってプロと呼ばれる皆さんは?
キャリアが積みあがるとき、うまく脱皮しているでしょうか?
殻を破るということは、それまでの常識を非常識化していくことです。
プロにも麻雀教室の生徒さんたちと同じように、初心者⇒初級者⇒中級者⇒上級者、そして一流プロという段階があると思っていて、脱皮するごとに、それまでの既成概念を脱ぎ棄てていくことが大切なのではないかなと思っています。
何を切っても、正解にもなり不正解にもなる不確実極まりないゲームのプロとして大成するには、既成概念に捉われず、新たな概念を生み出していく発想と思考の豊かさが求められているはずです。

一萬:麻雀王国五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国南:麻雀王国北:麻雀王国中:麻雀王国 ツモ 二索:麻雀王国 ドラ 五萬:麻雀王国

上の手牌から、第1打に 七萬:麻雀王国 を切ったり、五筒:麻雀王国 を切ったり、三筒:麻雀王国 を切ったりしていくプロがいてこそ、観る側は未知との遭遇を楽しめるのであって、中:麻雀王国南:麻雀王国北:麻雀王国 と紋切り型で切り出すプロには魅力を感じなくなるものなのです。
プロたちの脱皮を期待してやみません。

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより


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