2026年1月1日(木)~卓上から宇宙をみる~149
〔令和のひびき〕
初春令月 気淑風和
初春の令月にして 気淑く風和ぐ
読み込めば読み込むほどに、心の奥底に沁みていく詩(うた)であり、よくぞこの詩を元号に結んでくれたものだと、今さらながら文学者の叡智に刮目させられます。
自分から運が(ツキが)離れ、来る局来る局が防戦の連続で、実に寒々しい状況に置かれ続けても、いつか春は巡ってくるものと信じ、厳しい風雪に耐え忍ぶ時を経験してきた打ち手たち。
東4局 西家7巡目 ドラ ![]()
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横の手か縦の手かわからぬまま、こんな手牌になっていた7巡目に親からリーチがかかりました。
親の河はこうです。
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(リーチ)
西家のツモは
。
東2局の親番でハネ満をカブリ、東3局は親が4千オールをツモり、西家の持ち点は、▲11000という状況でした。
さてここで何を切ればいいのか?
仮にリーチがかかっていなければ、形の良さを優先して
を打って、まずはひとアガリしておこうかと考えるところ。
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ドラ ![]()
それ以前の話として、グズグズの状況になっていなくて、マンガンのひとつでもアガっている優勢な立場であったなら、ソーズのリャンメン
外しの三色狙いもあったかもしれません。
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でも、おかれている状況は最悪。
親リーチが入った直後で安全牌が1枚も無いブクブクの手牌。
ならば、エイヤッっと盲目になって、自己都合を最優先するイチかバチか策もありますが、そんな簡単な方法で春が迎えられるのか?
いささかの疑問が頭をもたげます。
ここは耐え忍ぶ一手なのか?
4巡目に
を切っていて、リーチ表示牌が
だから、ピンズでロンされるとしたら下目ではなく、
より上目かも・・・
ごくごく小さな糸口かもしれませんが、真っすぐ上を向いて歩けない時だと感じていたら、そこを頼りに
のトイツを落として2巡だけ凌ぐ策もあるのでは?
そしてその2巡の間に安全牌らしきものが増えたり、安全牌そのものを引けたりして、また数巡凌げるかもしれない、そんな淡い期待をもちながら風雪に耐え忍ぶのです。
南2局 東家7巡目 ドラ ![]()
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東家のツモは
でした。
持ち点は▲7000。
東4局のピンチを凌ぎ、耐えに耐えて少しだけ回復してきた親番。
を切れば、4ケ所の受け入れが残るイーシャンテンになる手牌ですが、まだドラ表示牌が引けるほどの温もりはないと踏んだ東家は
を切りました。
すると、次巡望外のツモ
。
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ドラ ![]()
このツモの感触はまさしく〈初春の薫り〉
即リーチをかけ、4巡後に首尾よく
をツモ上げることができました。
〈令和〉という元号の心地よい響きを抱きながら、打ち手は1本場に入りました。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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