2026年5月1日(金)~卓上から宇宙をみる~157
〔また握りたい!〕
人は何ゆえに〈牌〉を握りたくなるのでしょうか?
・シンプルに楽しいから
・スリルが味わえるから
・友だちと過ごせるから
・面白いことが起きるから
・自分の力が試せるから
・童心に還ることができるから
・本当の自分に出会えるから
etc.…
人それぞれ、卓を囲める回数は違いますし、卓に向かう動機も違います。
ですから、同じ手牌・同じ場況・同じ点棒状況であろうとも、選ぶ〈牌〉は自ずと違ってきます。
東3局6巡目のことです。
北家の手牌は次のようなものでした。
北家は前局の親で、首尾よく親っパネをツモアガることができて、気持ちよくこの局を迎えてました。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
ツモ
ドラ ![]()
各家の場況はといえば・・・
東家(▲9000) ![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
南家(▲5200) ![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
西家(▲7100) ![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
北家はこう考えました。
「明らかにツイてる感じがする。
をツモってくるまでは、234の三色を狙って、ドラ
は1枚外してのタンピンドラ1でリーチをかけるつもりだった。でもこの
でドラ
は雀頭としても使えるし、3メン待ちといえども、ドラマタギになるから、マンズ待ちから離れられる
受けは、願ってもない伸びかただ。もちろん、ドラ
がアンコになっても、
が入ってきてもテンパイするので、ここは
切りで十分かな」
北家はさほど迷うことなく
に手をかけました。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
ドラ ![]()
すると2巡後に
が入って
切りで即リーチをかけることができました。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
ドラ ![]()
12巡目、
ツモ。
裏ドラは何と
で、ハネマンツモというこれ以上ない結末となりました。
ただし、一方で、6巡目の選択をタンピン三色ベースの
ツモ切りとする人もいるはずです。
「明らかにツキが押し寄せているのだから、三色になりやすいだろうし、ドラがアンコにもなりやすい。だったら強気に、234の三色にこだわってみるのもひとつの手ではないだろうか?欲を張るというより、ツキの波に乗っていこうという考え方で・・・」
をツモ切りすると手牌は元に戻り
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
ドラ ![]()
するとどうなっていたかというと
10巡目のツモが
でした。
そこで
切りのリーチとなり
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
ドラ![]()
12巡目に高めのツモ
。
裏ドラが
でしたから、長い長い呪文が始まります。
「リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・三色・ドラ1・裏ドラ3」の倍満ツモ!!
この結末には恐ろしい話がもうひとつあって、12巡目の西家のツモ牌も
だったのです。
つまり、一発消しのチーが入っていたとしても、もうひとつ動きが入らない限り、北家はハネマンか倍満をモノにすることが出来ていたのです。
道中の選択は違っても結末は同じ、という話は麻雀では日常茶飯事です。
良い結果も悪い結果も背中合わせ。
だから愉快なゲームとして人々を飽きさせませんし、また〈牌〉を握りたいな!と人々に思わせてくれるのでしょう。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部テキストより)
≫新着情報一覧