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2020年4月15日(水)~卓上から宇宙をみる~⑫

~卓上から宇宙をみる~⑫

配牌が悪く見えるとき、皆さんはどんなふうな思いになるのでしょうか
たとえばこんな配牌が来たとき

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国八萬:麻雀王国一筒:麻雀王国五筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国四索:麻雀王国八索:麻雀王国東:麻雀王国西:麻雀王国白:麻雀王国 ドラ中:麻雀王国

『あああ…』と落胆することになるのでしょうが、ツキがある程度味方してくれている時間帯であれば、こんな配牌でも何とか活路を見出そうとするはずです
ツキがある時間帯は、気持ちが前向きになっていることも手伝って、こんな配牌でもアガれる道筋があるのでは?と思え、2巡目以降のツモに期待をかけられるのです
ではどんなツモに期待するかと言えば、その筆頭が<東:麻雀王国><白:麻雀王国>という役牌

この役牌さえトイツにしてしまえば、自力から他力に移行できるので、<一萬:麻雀王国><一筒:麻雀王国><西:麻雀王国>などを重ねて仕掛けていく道筋がパッと開けるのです
ところが、ツキの離れた時間帯にこの配牌を手にすると、『ウウゥ』という呻きが聞こえてきそうな落胆ぶりとなります
いわゆる<心が折れている>精神状態になっていて、アガれる道筋を探す気力も失せ、放銃の心配や、マンガン手・ハネ満手をツモられる恐怖感に脳が支配されてしまうのです

ポン 九筒横:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国   チー三萬横:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国 八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国東:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国 ドラ中:麻雀王国

8巡目あたりに、こんな危険極まりない仕掛けイーシャンテン形に我が身を晒すことなど考えにも及ばず、ただ指を咥えて他家のアガりを見守るしかないのです

ツキの無い時間帯の過ごしかたは人それぞれですが、一番いけない状態は、心が折れ、すべてが受動的になって、されるがままの案山子状態に陥ってしまうことです
できることなら、折れそうになる心を奮い立たせ、どんなに悪く見える配牌がやってきても、能動的に(仕掛けていくことを前提にして)闘う道筋を探すことが大切です
マージャンは人間相手のゲームですから、心と心のぶつかり合いがポイントで、不屈の闘志を絶え間なく出せる打ち手が勝者になりやすいのです
そういう意味において、「チャンタ」という手役は、好不調にかかわらず、悪く見える配牌にはおあつらえ向きの救世主であり、巧みに使いこなせる術を身につけておく必要があるのではないでしょうか

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友倶楽部)テキストより


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