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2020年8月15日(土)~卓上から宇宙をみる~⑳

~卓上から宇宙をみる~⑳

〔打ち手の品格〕ー考察4

その6 《点棒授受》

「ツモ、1000・2000」
「ロン、5800」

和了の際には必ず発声行為があり、点数申告も併せて行います
その際、「…です」と丁寧な申告をする人もいますが、フリー店のメンバーならともかく、競技マージャンにおいては必要のないフレーズなので、あまり使わないほうがいいと思います
もちろん、マージャン教室等、競技そのものが主体ではない勉強の場においては、円滑なコミュニケーションを目的として使用することには異論はありません

和了の発声行為があった後は、その当事者(放銃したりツモられたりしたとき)である場合、速やかに確認し、「はい」と合意の発声を送るようにしましょう
また、当事者でない場合は、正式には「はい」と発声すべきですが、発声できない時でも、少なくとも了解したことが伝わるような所作を示し、自分の手牌をスッと伏せることは守りたいものです

次に点棒の支払いについてですが、たとえば東1局に親が2600オールをツモった場合、どのように支払えばよいでしょうか?
3者が千点棒2本、五百点棒1本、百点棒1本で支払うと、親の点棒箱には、千点棒10本、五百点棒4本、百点棒8本が収まることになってしまいます
3万点持ちの場合、千点棒は各自4本ずつの16本、五百点棒は各自1本ずつの4本、百点棒は5本ずつの20本入っています
このことをしっかり頭の中に入れ、1人の点棒箱に、ある種類の点棒が偏ってしまうことのないよう、配慮しながら支払うことをおすすめします
これもマナーなんですか?と問われれば、大切なマナーのひとつと答える性質のものですから、いついかなる場合でも、打ち手に求められています

2600オールを例にとると、東1局や2局のように点棒がほとんど行き来していない場合には、必ず1人が五千点棒1本と百点棒1本を支払い、残りの2人が千点棒2本、五百点棒1本、百点棒1本で支払えば、お釣りに千点棒2本と五百点棒1本が使えるので、和了した親の点棒箱には、五千点棒1本、千点棒2本、五百点棒1本、百点棒3本が収まり、ある種類に点棒が偏らずに済みます
局が動いていけば、点棒も移動するので、ある種類の点棒が一瞬増えることもあるでしょうが、支払いのときには多くなった種類の点棒が減るよう心がけることです
同じく親が500オールをツモったときに、3人が五百点棒で支払うことのないよう、それぞれが配慮する必要があります
また、リーチ棒の千点が点棒箱から消えることがあると、リーチをかけるときに「両替お願いします」とゲームをストップさせる事態が起きるので、お釣りを支払ってるうちに千点棒が無くなったら、次局に入る前に両替しておくことです
点棒管理も品格ある打ち手の大切な素養なので、いつの場合でもその気配りを忘れることがないよう留意してください

最後に点棒の受け渡しの位置ですが、卓の隅にスッと差し出すのが好ましいと思います
たまに手渡ししてる光景を目にしますが、作法としては最悪であり、お釣りを差し出すときも、渡し先の卓の端に点棒を置くのが正しい作法です
トイメンへの支払いやお釣りを渡すとき、トイメンの手牌の前や<河>付近に点棒を置いてしまうケースも目にしますが、点棒を<河>のエリアに置くのはタブーでありますから、<地>のエリアに置くことを常に意識しておきましょう

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友倶楽部)テキストより


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