2022年4月15日(金)~卓上から宇宙をみる~60
~卓上から宇宙をみる~60
〔雀鬼の眼〕
ドラ
東1局、親の配牌です。
さて何を第1打に選びますか?
一般論としては が大勢を占めるような気がしますが、近ごろは もその候補に上がるのかもしれません。
この2つの最終形を比較したとき、リーチをかけやすいのは とのシャンポン形で、ダブ東とのシャンポンだとヤミテンに構えかねない(とくに相方の が1枚切れ以上のとき)ため、 よりも を重ねたほうが有利と考える打ち手も多いようです。
もちろん、仕掛けるという話になれば、ダブ東のほうが打点的魅力はあります。
ただ、これも近ごろの傾向として、第1打やその直後にダブ東ケアで子方がどの役牌よりも先に河に並べてくることが多いため、やはり よりも のほうが後回しにされる分、仕掛けやすくなります。
従って、第2打以降の優位さを考えれば、字牌を第1打に選ぶなら のほうがいいのかなとも思えますが…さてさて。
私の第1打は 。
いきなりシュンツを壊していく1打になるわけですが、希望の最終形に向かっての1歩を踏み出したいなと思うからです。
「浩翔はマニアック過ぎるんだよ!」とその昔<雀鬼>から言われた身としては、確かにそうなのかもと思えるフシも多々あり、この 切りなどその典型なのかもしれません。
素直に打つなら、(字牌を第1打に選択しないという前提) でしょうか。
ドラが ということもあり、ピンフ・ドラ1リーチに出る構えをとる第1打です。
もしくは、役牌のかを重ねての最終形も当然視野に入るでしょう。
またやを起点に、567の三色が生み出される可能性もあります。
や、もしくはやが引ければ現実的になります。
とても楽しみの多い の第1打です。
実はこの手牌、<雀鬼>の何切るシリーズに入ったもので、雀鬼の第1打は 。
えっ?!まさか!?
シュンツ手牌の要牌中の要牌である を第1打に選ぶその理由は、 と の存在にありました。
<雀鬼>の眼からは、 がキーワードを握っていて、この手牌に さえ引ければ、789の三色の仕掛けを入れていくそうで、その際は は落としていくとのこと。
リャンメンになる ではなく のほうに焦点を当てている<雀鬼>。
その眼には、というパズルが見えているようです。
やっぱり、いきなりの 切りはマニアック過ぎるのかなぁー。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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