2024年2月1日(木)~卓上から宇宙をみる~103
〔リーチがかかったら・・・〕
リーチがかかったとき、条件反射して安全牌を探す日はよく負けます。
『ここからリーチが入るだろう』という予測が不鮮明なものですから、リーチがかかってから考え始めるという、まことに泥縄式な対応となってオロオロしてしまうのです。
(リーチ) ドラ
親からこんなリーチがかかったとします。
私の手牌はと云えば
ツモ
いったいどうしたことか?
無防備もいいところ。
そんな自分の状態というか、身の丈に自信を持っていたのでしょうか。
こんな形で(手広く)手牌を構えているときは、東1局・東2局といった開局直後か、プラス8000点以上している優勢のときだけ。
なのに私ときたら、東4局で▲4000点ほどビハインドしているのに、親の河が平々凡々なことをいいことに、『まだ大丈夫だろう』という構えになっていたのです。
自分の思考なんて大したことない、そう普段から思ってはいても、いざ実戦となると甘えがニョキニョキ。
さあてどうする?
安全牌は?・・・ゼロ。
開局直後や優勢時であれば、ノータイムで をツモ切りします。
なぜなら・・・
開局直後は、自分の<運>がどれくらいのものかわからないので、まずは自分本位。
手になっていたらリャンシャンテンでもアガリに向かって真っ直ぐに打ちます。
つまりは、リーチがかかっても、かかってない前提で自分の手と向き合うのです。
優勢時はもっと積極的になります。
優勢なのだから、リーチ・一発目に相手のロン牌がやってくるはずがないと手牌に素直に、リーチがかかってなかったらツモ切りする牌はそのまま河に置きます。
ドラが だから、そのとなりの は危険じゃないか!という弱気虫は蹴散らしておき、 というリャンメン確保を優先しておけばいいのです。
でも・・・いまは東ラスで▲4000点の身。
こんなときが一番危くて・・・
困ったな。
こういうときは、リーチをかけてきた親の身の丈、更には「リーチ」の発声音を参考に通りそうな牌を探します。
まず、親に勢いを感じるとき。
プラスしていることはもちろんのこと、そのアガリ方が鮮やかだったり、待ち方が良かったりしたら、その延長線上でこのリーチも考え、真っ先に注意すべきは端にかかったリャンメン、あるいは3メン待ち。
つまり、1と2、8と9の待ちを本線に考え、3と7が通るのではないか?(3メン形は除く)という結論。
ましてや、「リーチ」の発声音が軽やかだったり澄んでいたら、ドラそばの待ち は除外されます。
危ないのは、 や 。
この2種には手をかけてはいけません。
逆に親の身の丈が低いとき。
そういう状況では、真っ先にドラそばの待ち、ドラ筋を警戒しなければなりません。
ですから、ソーズには一切手をかけられません。
また、身の丈が低い時間帯は、なぜかしら待ちが3や7になることが多く、逆に云えば端にかかる1・2、8・9はロンされにくい牌たちになります。
もちろん、たまにその端牌絡みでロンされることもありますが、大した打点でないことが多く、かすり傷で済みます。
ですからこのリーチに対して一発目に打つ牌は、 か です。
通っている牌があれば、親のリーチの一発目にはその現物を選んでしまうのが普通なのですが、たまには現物以外の牌を通してみるのも、麻雀の醍醐味のひとつかもしれません。
※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより
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