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2021年8月1日(日)~卓上から宇宙をみる~㊸

~卓上から宇宙をみる~㊸

〔心のコンディションを整える〕

“敵を知り己を知れば百戦危うからず”という格言があります。

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国 ドラ六索:麻雀王国

東2局の南家が7巡目に 七筒:麻雀王国 を横に曲げ、その3巡後に 六萬:麻雀王国 を引き、その 六萬:麻雀王国 に釣られた西家がスジを頼って 三萬:麻雀王国 で放銃しました。
裏ドラが乗らずの2600点。

『何それ?』
『いくらでも手替わりする手牌。なんてもったいない打ち方をするんだろう』
『こんなアガりをしてくるこの人、大したことないな』
などなど、罵倒するには事欠かない材料が目白押しのアガりでした。
でも……南家にだって言い分はあるはずで、その言い分を知っておくことは、意外に大事なことなのです。
なぜなら、自分の思考は所詮自分の思考でしかなく、そこを基準にゲームを読み解こうとすると、目の前で起こっている状況に、思考がついていけなくなるからです。

マージャンで良い結果を得ようとするならば、コンディション作りが極めて重要です。
コンディションには3つあります。

・体のコンディション

・心のコンディション

・牌のコンディション

この3つを整えられれば、少々キャリアが浅くても、少々技術が足りなくても、少々天与の運が低くても、良い結果を導くことができるのです。

体のコンディションについては、<プロ>でないかぎり、対局に向けて調整していくことは無いでしょうから、<健康>に対する価値観と日々のケアがモノを言うでしょう。

心のコンディションについては、自分自身に嫌気がさして崩れていくこともあるでしょうが、多くのケースは<相手>によって崩されていくのです。

そこで、いつの場合でも自分の思考で目の前で起きた出来事を検証するのではなく、相手の思考や相手が置かれている状況を踏まえたうえ、『なぜそうなったのか?』を検証していく習慣を身につけるようにしたらどうでしょう。

きっと『オイオイ、そんな待ちでリーチをかけるのかよー』とか『オイオイ、ここでそんな牌切れるのかよー』とか『オイオイ、そんな仕掛けして大丈夫かよー』という疑問やら不満が、心の中から消えていくはずです。

心のコンディションを整えるには、相手をきちんと尊重することです。
自分の思考なんて大したことないし、自分と相手は、生まれ育った環境も違うし、なにより気質が違うのだから、思考が一致することはないということを自覚しましょう。

冒頭のアガりを見たとき、『あ、この人はこういうアガりをすることによって、自身のバランス、自身のコンディションを整えていくんだな』と考えるようにするとよいでしょう。

一事が万事そうなのですが自分の思考で不満を抱くまえに、自身の意識が向かっていく相手の立場に立って、その思考なり行為なりを考える(思いやる)ことが、自身の心を整える一番の近道なのです。

牌のコンディションの整えかたについては、改めてページを割きたいと考えておりますのでお楽しみに!

※本文は東京麻雀アカデミー(雀友俱楽部)テキストより


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